不動産の売却では、いわゆる崖地や傾斜地について、造成工事を施したほうが売りやすいといわれています。
とはいえ、そもそも造成工事とはなにを指すのか、疑問をもつ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、造成工事の意味と、造成工事をおこなった場合にどのような影響が生じるかについて解説します。
売りたい不動産に対し、造成工事の必要性を少しでも感じているのであれば、ぜひご覧ください。
不動産の売却時におこなう造成とは?
造成とは、こうした難ありの地形に対し、土を盛る・地形を切り崩すなどして土地の利用用途を広げることを意味します。
造成工事とは、土地に何らかの手を入れて平坦にする工事を意味します。
日本のように山々に囲まれた国では、地形に高低差が生じているケースが珍しくありません。
つまり、売りに出される土地がすべて平坦であるとは限らないのです。
崖や傾斜地に位置する土地は、造成工事の必要な土地の代表格です。
使い勝手が制限されることから、不動産売却シーンにおいても平坦な更地や宅地と比べても人気がありません。
造成工事は大きく分けて2つです。
盛土
盛土とは、傾斜のついた土地の低い地盤に土砂を盛り、平坦な土地を作る造成工事です。
周囲の土地よりも、土を盛ることで土地そのものを高くするような工事も盛土に該当します。
切土
切土とは、傾斜のついた土地の高い地盤を削り、平坦な土地を作る造成工事です。
宅地を作る際にも、法面を作る際にも切土は用いられます。
また、土砂を削り取る造成工事をおこなった際、削り取った土そのものを意味する場合もあります。
造成工事が不動産売却に及ぼす影響とは?
造成工事を施すと、売却したい不動産そのものと売却プロセスの2つに影響を及ぼします。
①土地の資産価値
売却前に造成工事をおこなうのであれば、当然、工事費用は売主が負担しなければなりません。
痛い出費にはなりますが、土地の利用用途は広がり、結果的に土地の資産的価値は向上します。
工事費用の負担を懸念して何もせずに売り出すよりは、販売価格を下げずに済み、買い手がより早く見つかる可能性を広げます。
②不動産の売却プロセスの変化
造成工事は、行政への許可申請を取ってから進める必要があります。
自治体による規制や法律が絡んでくるため、売り手と不動産業者の独断で工事をスタートさせることはできません。
外構工事のような感覚で手軽にできる工事ではないのです。
むしろ、造成工事を挟むことにより必要な手続きが増えるということは留意しておきたいものです。
まとめ
造成工事が必要となる土地の買い手は限定的です。
しかし、何もせず売りに出すより、造成工事を施したほうが確実に売りやすくなるのは事実でしょう。
工事費用も決して安い金額ではありませんが、不動産が売れないリスクを回避するために、造成工事は前向きにご検討してみてください。
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