日本の一戸建ての外壁は、今や大半がサイディングとなっていますが、そもそもサイディングとはどんな外壁のことなのでしょうか？
今回はまずこの点を解説したうえで、サイディングの材質別のリフォーム時期やリフォームが必要な理由も取り上げていきますので、ぜひ参考にしてください。
多くの一戸建ての外壁に使われるサイディングとはどんなもの？
日本の一戸建ての外壁にもっともよく使われているサイディングとは、工場で成型されたパネル状の外壁材のことです。
このパネル状のサイディング外壁材を何枚も貼り、外壁として完成させます。
サイディング外壁に使われている材質にはいくつかの種類がありますが、もっともよく使われているのはセメントと木質性繊維を混ぜ固めて作った窯業系サイディングです。
その他にも、金属系・木質系・樹脂系といった種類がありますよ。
一戸建てのサイディングのリフォームに適した時期とは？
一戸建ての外壁に使われるサイディングは、適切な時期に塗装リフォームを施すことが必要です。
どのくらいの時期でリフォームすべきなのかは、サイディングの材質によって異なります。
もっともメジャーな窯業系サイディングなら、10年たったらリフォームするのが理想的です。
金属製サイディングなら10～15年程度が目安で、木質系サイディングはできれば10年以内にリフォームしたいものです。
樹脂系サイディングについては適切なリフォーム時期にかなりの幅があります。
基本的には20年前後でリフォームするのが好ましいですが、なかには30年以上リフォーム不要、となっている高品質なものも存在しますよ。
一戸建てのサイディングのリフォームはなぜ必要なのか？その理由
一戸建てのサイディング外壁は、適切なリフォーム時期を迎えていても「まだまだ問題なくきれいに見える状態」であることも少なくありません。
しかし、一見きれいで問題なさそうに見えても、適切な時期でのリフォームは必要です。
その理由は「ちょっと見ただけではわからないようなところで経年劣化による影響が出ている可能性が高いから」です。
リフォームせず長く放置すればするほど「サイディングパネルの防水性能が低下してパネルの腐食が進行する」「細かいひび割れが発生して雨水が内部に侵入する」といったことが起こるリスクが高まります。
サイディング外壁に経年劣化の影響が出ているかどうか知りたい場合は、外壁の日当たりの良い部分を指の腹でこすってみましょう。
指の腹にチョークの粉のようなものが付いたら、サイディング劣化のサインである「チョーキング現象」が発生しています。
チョーキング現象があるということは「雨や紫外線で外壁塗料の中にある合成樹脂が分解され、その顔料が粉状になり塗装表面に現れている」という状態ですので、リフォームを検討することをおすすめします。
また「外壁の退色（色あせ）がかなり進行している」という場合は、劣化がより進んでいる可能性が高いので、早急にリフォームを検討すべきです。
まとめ
今回は一戸建てのサイディング外壁の概要やリフォーム時期とリフォームが必要な理由について解説しました。
適切なリフォームをして、良い状態でサイディング外壁を長持ちさせましょう。
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